「国語力」を上げる! ③きれいな字って?
こんにちは。明和ゼミナール ゼミナール長の渋谷です。
今回は子どもたちが書く「字」についてのお話です(あらかじめ白状しますが、私自身もお世辞にも
上手とは言えません)。人が書く字には個性があり、千差万別です。書道でほめられたり教科書の見
本となるような字を書きましょうというお話ではなく、学習するにあたり、私たち講師が生徒たちに
書いてほしい「きれいな字」についてです。
学習において、ノートに板書内容等を写したり、テキストやプリントにメモを書き込んだりします。
その際に生徒たちが書く字を見ていると、ある事実に気づきます。それは、
それを見直すつもりがあるかないか
ということです。
大きな字や小さな字、丁寧にゆっくり書いたり乱雑に書いたり。一人ひとり字の書き方は違います
が、よい成績を残す生徒たちの書く字に共通していることは、書き込んだ(ノートをとった)それ
を、後に見直したり覚えたりする大前提があるということです。彼らは自分が後から見やすいよう、
読みやすい字(場合によっては上手に色分けするなどして)を書こうとしています。乱雑に書こうと
する生徒たちの多くは、「書いた」ことで満足し、後で見直したり暗記をするつもりがありません。
この両者の差にはとても大きなものがあります。
国語に限った話ではなくなりましたが、理解をすることはもちろん、覚える作業も学習には欠かせま
せん。私たちが思う学習時に必要な「きれいな字」とは、書いた文字を見直すことができる(見直そ
うという気持ちになれる)字なのです。単純に字の巧拙ではなく、そのような「きれいな字」を書く
よう、生徒たちに指導しています。