「国語力」を上げる! ①読書をする?しない?
こんにちは。明和ゼミナール ゼミナール長の渋谷です。
何回かにわたり、「国語力」についてお話をさせていただきます。
国語力。その言葉の定義は難しいところですが、私たち小中学生をお預かりする者として、日頃考え
ておりますことをお伝えしたいと思います。
最初の回は読書についてです。様々な調査報告にもあるように、読書をすることには子どもたちに
とって良いことが多いのは事実です。その中で私が考える一番の意義(学習において有益なも
の・・・という意味で、です)は
語彙を豊富にし、先を読む力が強くなる
ということです。
本を読んでいると、知らない言葉や読めない漢字が多く出てくることになります。読み手は立ち止
まって意味や読み方をいちいち調べはせず、その前後や文脈から「多分こんな意味だろうな」と想像
して読み進めたり、「同じ感じで○○○って読む漢字があったからおそらくこう読むのではないかな」
と予想したりします。この体験を重ね、本の中で使われていた言葉の使い方を実生活でも使えるよう
になってきます。たとえ想像した意味が間違っていて、他者に誤りを指摘されたとしてもマイナスに
はなりません。それが強い記憶となって残り、言葉の正しい意味や使い方が頭に残るからです。同時
に読書を重ねると、文脈や文章の構成を無意識に予測するという作業も行えるようになってきます。
それができるようになって初めて、「文字」一つずつを目で追って「読む」という状態から、「文
章」をまとまりとして「読む」という状態へ移行できることになるのです。