「国語力」を上げる! ②ご家庭でできること
こんにちは。明和ゼミナール ゼミナール長の渋谷です。
今回はお子様の国語の力を伸ばすため、ご家庭でもぜひ取り組んでいただきたいことをお伝えしま
す。
小中学生と話をしていますと、自分の思っていることや考えていることを上手に説明できない子ども
が多いことに気づかされます。話を理解するため、「だれが?」「どこで?」「そしてどうなった
の?」と合いの手を入れることが必要となります。仮に口頭で説明することができても、それをいざ
文字(文章)で同じことを書くように頼むと、一向に手が動かない子どももいます。相手に自らの考
えを伝えるために何が必要な情報か、あるいは伝え方そのものを分かっていないことがその理由のひ
とつだと考えます。
他者と会話をする際、それらに留意して話す経験が増えれば上手な話し方も身についてくるようにな
ります。そこで、ご家庭でお子さまと会話をするときに敢えて
「分かってあげない」
という姿勢をとっていただいてはどうでしょう。ご家族ならではの共通情報があるため、細かな説明
がお子さまからなくてもほとんどの内容は理解されると思います。しかし、たとえば「駅の前で塾の
先生に会ったよ」との発言があったとして、「そうなんだあ」ではなく、「どこの駅?」「どこの
塾?」「何先生?」と聞き返してあげるのです。これを繰り返すことによって、いちいち聞き返され
るのは子どもも嫌なので、聞かれるであろうことを先に情報として話すようになります。そしてそれ
が、ご家族と話をするときと外部の方と話をするときの話し方の違いの認識へとつながっていくこと
になります。